「社員がついてこない」「信用されていない気がする」──
こんな悩みを、誰にも言えず抱えていませんか?
そんな今こそ、明治の実業家・渋沢栄一に学ぶ価値があります。
渋沢は、第一国立銀行や王子製紙、東京証券取引所など約500の企業に関わり、日本の資本主義の礎を築いた人物。
でも単なる“金儲け”の人ではありません。彼が大切にしたのは「論語と算盤(そろばん)」──つまり“道徳”と“利益”の両立です。
「商売は、人を欺いてはならぬ」
「社員を家族のように思え」
そんな言葉を残し、どんな事業でも“人を大切にすること”を経営の軸としました。
富岡製糸場の民営化にも深く関わった渋沢は、女工たちの教育環境や待遇の整備にも力を注ぎました。
利益を追うだけでなく、「人材を育てる場」としての工場づくりに本気だったのです。
現代でも「会社は人なり」とよく言います。
でも現実には、人を“コスト”と見る企業も少なくありません。
給与や制度を整えるのは当然として、「この会社にいて良かった」と社員が思えるかどうか。
それは制度だけではなく、『経営者の“あり方”』にかかっています。
渋沢栄一が生きた時代とは、もちろん背景が違います。けれど、信頼される経営者の本質は、今も変わりません。
- 嘘をつかない
- 社員の人生を思いやる
- 経済と倫理のバランスをとる
簡単そうで、実は難しい。でも、これを大事にしている経営者には、人も仕事も自然と集まります。
社労士として多くの中小企業を見てきましたが、信頼される経営者に共通するのは、「何を言うか」より「どう生きているか」がブレていないこと。
皆さまの会社では、何が“信頼の土台”になっていますか?
渋沢栄一の生き方をヒントに、今一度、立ち止まってみるのも悪くありません。
おおたけ
総勢100名ほどの先生方が一堂に会し、その熱量に思わず圧倒されてしまいました。
この仕事を始め色んな方々と出会う機会が増えたものの、これほどの規模になると簡単には話しかけに行けないものですね^^;
とはいえ時間も費用もかけて参加している以上、「何かひとつは持ち帰ろう」という思いで、そーっと足跡を残しながら、控えめに営業活動(?)もしてまいりました。
また今回特に印象的だったのは、幹事を務められていた社労士さんの姿勢です。
参加者への気配りや終了後に送って下さったメールの内容まで、とにかく頭が常にフル回転していることが伝わってきました。
あのスピード感と視野の広さは、本当に刺激になります。
こうした場に身を置くと、「自分も負けられないなぁ」と気持ちが新たになります。
日々の業務に加えて、学びや人とのつながりをどう活かしていくかが、これからの士業としての価値を高めていくのかもしれません。
今後も更に皆さまのお役に立てるよう、引き続き研鑽を積んでまいります。
おぎの