今回は「三鏡」の最後「人の鏡」についてご紹介致します。
「人の鏡」つまりは「部下の直言や諫言を受け入れる」ことの重要性について考えると、これは経営者にとって特に価値のある行動と考えられます。
部下からの率直な意見は、組織内の課題や潜在的な問題を明らかにし、以下に掲げる経営改善のための貴重な洞察を得られます。
①課題の早期発見と対応
部下は日々の業務の最前線で働いており、彼らの意見にはその業務における現実的な課題や改善点が反映されています。
これを聞くことで、経営者は問題を早期に認識し、適切な対策を講じることが可能になります。
②組織の信頼構築
部下が自由に意見を言える文化を育てることは、組織内の信頼感を高めます(=「心理的安全性」を高める)。
このような開かれたコミュニケーションが可能な環境では、従業員はよりエンゲージメントを持って仕事に臨むことができ、組織全体のモチベーションと生産性の向上につながります。
③リーダーシップの成熟
自分の意見や決定に対して批判的なフィードバックを受け入れることは、リーダーとしての成長に不可欠です。部下の直言を聞くことで、経営者は自己の盲点を知り、よりバランスの取れた判断が可能となります。
中小企業の経営者が部下の直言や諫言を受け入れることで、より健全な組織運営が行えるようになり、組織全体が一丸となって目標に向かって進む力が育まれます。
このプロセスは、経営の質を向上させるだけでなく、持続可能な成長を達成するための鍵となり得ます。
またご興味があられたら、一度手に取ってみて下さいね。
おおたけ