ある企業で『実践型リーダーシップ研修』を導入したところ、現場でこんな変化が起きました。
これまで「部下に厳しい」「とにかく指示命令型」と言われていたある課長。
研修で「聴く」ことの重要性を体験的に学び、現場に戻ってから、ある日ぽつりとこう言いました。
「ちゃんと話、聞いてみたらな、部下も意外といろいろ考えてるんやなって気ぃついてん。オレ、今までひとりで空回りしてたんかもしれへんわ」
すると、部下とのやりとりに柔らかさが出始め、徐々に報告や相談も増加。
業務の進捗もスムーズになり、チーム全体の雰囲気が明るくなったそうです。
このように、リーダーの“関わり方”が変わると、現場は確実に動き出します。
受講者からも、「今までのやり方、ちょっと見直してみようかなと思いました」「失敗しても良いから、ちょっと部下に任せてみようかと」などの声が多数届いています。
リーダー育成に正解はありませんが、「体験を通じて変化が生まれる」ことは確かです。
もし今、組織に“停滞感”を感じているなら、一歩踏み出すタイミングかもしれません。
おおたけ
しかし、何でも自分で抱え込んでしまうと、結局はチーム全体の成長を止めてしまいます。
そして最終的には、その上司自身が疲弊してしまう。これは現場でもよく見かける悪循環です。
部下に任せるというのは、「放り投げる」のではなく、「育てること」。
最初は時間がかかっても、段階的に任せていくことで、部下も成長し、上司自身の負担も軽くなります。
経営者としては、「上司が安心して任せられる環境」を整えることも大切です。
たとえば、失敗しても責めない文化や、部下との対話の時間を意識して作ること。
“人に任せる力”は、リーダーシップのひとつです。
中間管理職が育つ組織は、強い組織。
だからこそ、「任せることは、組織全体への投資」と捉えてみてはいかがでしょうか。